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ひき算の繰り下がりの考え方を理解しよう

今回は、ひき算の「繰り下がり」について書きます。

たとえば、

 15-7

のような計算のとき、繰り下がりが必要となります。

 

繰り下がりの計算は、大きく分けて

次の2つの考え方があります。

・減加法
15-7=(10+5)-7
          =(10-7)+5
          =3+5
          =8

・減減法
15-7=15-(5+2)
          =(15-5)-2
          =10-2
          =8

 

似ていますが、少し違います。

違いはお分かりでしょうか?

どちらが分かりやすいでしょうか?

算数的にはどう捉えたらいいのでしょうか?

 
意味を考えるのは、算数では大切なのです。


この2つは、どちらのやり方も正解です。

ただどちらかといういと、
減加法の方が分かりやすいといえます。

減減法は感覚的にはよいと思うのですが、
正確には、カッコのひき算の処理がデリケートです。


さくらんぼ計算で考えると、次のようになります。

 

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まず、10-7 で 3 となり、

5+3 で 8 となります。


※7の方で、さくらんぼ計算をすることもできますが、
 ここでは15の方でしました。


そして最終的に、筆算で覚えます。
 

f:id:math-field:20200404175812p:plain

 

 

ここで、

減加法、 さくらんぼ計算、 筆算

の3つをよく見比べてみてください。

何か気づきませんか?
共通点はありませんか??

 
そう、


ズバリ、

 
この3つは本質的に同じ計算法なのです。

だから、減加法のほうが分かりやすいと感じるのです。


先ほど、減加法と減減法のところで、
「算数的にはどう捉えたらいいのでしょうか?」
と問いかけましたが、その答えが

減加法、さくらんぼ、筆算は本質的に同じ

ということなんです。

 
計算だけに終わらずに、
そのような算数的な意味を深く考えることが、
数学的な感覚を磨くコツだと思います。

 

 

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